【福島】『あやむ屋』~名店の生まれ故郷。歴史と伝統がつまった大阪のオーソドックス焼き鳥を体験してきた~

『あやむ屋』
・新福島駅から徒歩約2分
・予算:¥5,000~¥8,000
・休み:日.祝

・営業時間:17:00~売り切れ次第終了

・お席:カウンター、テーブル

・個室:ナシ

・完全禁煙

※2019年3月26日

大阪の食通で知らない人はいない『あやむ屋』。このお店で修行した人の多くが福島エリアに焼き鳥店をオープンし、人気店を創り上げています。名店たちの〝生まれ故郷〟と言えるお店の魅力を、本記事から感じ取って頂ければ幸いです。

 

 

 

店舗情報

外観

新福島駅から徒歩1分。国道2号線『浄正橋西交差点』北側の路地に入ってすぐのところに構えています。大きく「あやむ屋」と書かれた白いちょうちんが目印。老舗感が漂います。

 

 

内観

カウンター13席と、4人がけテーブル1つの計17席。暖色なデザインの内観から落ち着いた雰囲気が感じられます。今回はカウンターの端席に通していただきました。

 

 

お料理

お造り盛り合わせ

¥1,520

焼鳥屋に行くと反射的に注文する刺し盛りをこの日も迷わず。鮮度抜群で、ビールを飲むペースが上がっていきました。なかでも球形の『生つくね』はほんのり効いたゆずの味とフワフワ食感が印象深いです。

 

白醤油、醤油、ごま油からお好みで。

 

八串のコース

¥2,100

コースをいただくことに。8串¥2,100。

 

わさび焼き

しっとりと焼き上げられた鶏肉の食感に、思わずうっとりしてしまいました。中はレアだけど臭みはなく鮮度抜群。「絶妙な焼き加減」とはこのことを言うのでしょう。美味い。

 

ズリ(わさび塩)

シャキシャキというか、サクサクというか。独特の食感が印象深いです。一瞬「硬いのかな?」と思うのですが、気が付けば噛み切れています。ワサビ塩がアクセント。

 

ハツ(塩)

こちらはズリとは対照的にプリっとした食感が特徴です。濃厚な味わいでビールがすすみます。

 

つくね(タレ)

肉汁と旨味が口の中にじわ~っと広がっていきます。これまで行った店と比べると小ぶりでしたが、これはこれで悪くない。フワフワ食感と軟骨のコリコリ食感が絶妙に折り重なります。

 

ねぎま(塩)

ジューシーお肉とシャキシャキネギによる絶妙なコンビネーション。下にいくほど小さくなっていることにも注目です。焼くのが難しいはずですが、焼き加減は文句なし。

 

 

ナンコツ(スパイス)

適度に含まれている脂が噛む度に染みだしてきます。スパイシーな味付けも良い。

 

三角(塩)

「ぼんじり」と呼ばれる場合が多いお尻のお肉です。一般的なモノより柔らかい食感で、イメージしていたほどの歯ごたえがありません。好き嫌い分かれるかな?という印象。

 

肝(タレ)

めちゃくちゃ濃厚ながら、イヤな臭みが無い上品な仕上がりです。酒好きにはたまらない一本。

 

—串コースはここまで—

 

全体的に小ぶりですから、ガッツリというより、お酒のアテとして考えましょう。

 

ささみづけ丼

¥800

シメメニューの中で最も気になった丼を注文。名前の通り、ささみの漬けがたくさん乗っています。十分美味しかったけど、お茶漬けにすれば破壊力が増しそう。

 

焼き鶏丼

¥760

大ぶりのねぎまがゴロゴロと乗った焼き鳥丼。あえてなのか、タレが少なめでやや薄味な印象を受けました。うずらの卵が良い存在感。

 

 

お酒

熟成古酒 天草

¥550

その名の通り天草酒造で造られた純米焼酎です。まろやかな口当たりと減圧らしいキレが持ち味。「焼酎はちょっと…」という苦手な人でも飲めるのではないか、と思います。

 

平成9年の焼酎なので、22年古酒。長時間熟成されているからこその深い味わいが印象的でした。

 

伊勢吉どん

¥550

鹿児島県の小牧醸造所で造られた芋焼酎です。マイルドな芋の香りとほのかな甘みが特徴的。今回は水割りでしたが、お湯割りが人気なのだとか。地元・さつま町で古くから愛されている歴史の詰まったお酒です。

 

焼き鳥に合うのはやはり焼酎ですね。他にも種類がたくさんあったので、次回以降、いただきたいと思います。

 

 

予算

💰約¥12,000(2人)💰

 

焼酎4杯とビール(中)2杯でこの値段。満腹まで食べ飲みすればもっと高くなるでしょう。

 

前述したように1本1本が小サイズ。8串¥2,100という価格は平均的ですが、私はお腹いっぱいになりませんでした。その点を考慮すると平均予算はもっと高く、焼鳥屋の中では高価格帯の部類に入ります。

 

 

その他のコース

刺し盛り合わせと、限定の一品、シメまで付いたコースがあります。ガッツリお酒を飲めば1万円近くするでしょう。

 

 

食材

兵庫県産『丹波地鶏』を使用。養鶏所から直送されたお肉を店主自ら目利きし、最高の状態で提供できるように厳選されているとのこと。

 

『丹波地鶏』は、しっかりとした歯応えを誇りつつ硬さを感じさせない、独特の食感が人気を集める銘柄です。大阪エリアを中心に、多くの名店で使用されています。

 

 

 

感想

『ぷーれ』『いし井』。大阪の食通なら一度は聞いた事があるであろう、人気焼鳥店の大将はこの『あやむ屋』での修行を経て独立されました。福島エリアの食文化を創る人の〝生まれ故郷〟といえるお店なのです。

 

お酒のアテとして焼き鳥を楽しみたい。そんな人にオススメします。

 

  • 1本1本から伝わる調理の丁寧さ
  • 落ち着いた雰囲気を醸し出す暖色の内観
  • 貫禄すら放つ店主の存在感

 

これらが相まってオトナの空気が作り出されています。

 

「創作焼き鳥」という名のアレンジモノが流行する昨今、ここまで王道を地で行くお店は少数派と言えるでしょう。歴史と伝統が詰まった焼き鳥を食べ、初心に戻ってみてはいかがでしょうか。

 

 

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夜総合点★★★☆☆ 3.4

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