平安時代から戦後までずっと農村部としての性格をもっていた江坂。そんな地域が「副都心」とまで呼ばれるようになるきっかけは1970年の大阪万博でした。万博公園が吹田市にあるように当時の万博で吹田市は大いに繁栄し、江坂もその恩恵を受けました。
50年以上経ったいまでは南北に長い繁華街を構え、付近には多くの学校を有し、交通の便においては御堂筋線と北大阪南北線が交差している、副都心と呼ばれるにふさわしい活気あふれる街となっています。
今回お邪魔した『味園』さんはそんな江坂で古くから愛される焼肉の名店です。いつオープンしたのか調べられていませんが、もし、大阪万博がきっかけだとしたら感慨深いです。
江坂駅 徒歩3分
想定予算¥4,000〜¥6,000
定休日:ナシ、営業時間17:00〜
お席:カウンター、テーブル
江坂で長年愛される焼肉の名店
御堂筋線「江坂駅」から歩いて5分ほどの場所にある『焼肉 味園』。ひらがな表記の店名や色褪せたポスターがいい味出してます。あと、やたらと生い茂っている植物も。
レトロな外観とはうってかわってキレイな内装が出迎えてくれました。私がお邪魔した2階にはテーブル3卓と軽いバーカウンターのような空間が。このフロアを貸し切って焼肉パーティー、なんて最高の遊びが頭をよぎります。
厚切り薄切り論争を終わらせるタン
文系vs理系なみに激しく議論されている厚切りタンvs薄切りタン。私の意見は「議論すべきはそこじゃない」。厚切りが好き!という人でも超一流和牛の薄切りを食べたら悶絶するだろうし逆もしかりです。つまり、うまけりゃいいんです。
そんな前提のもとで『味園』さんの厚切りタンをレビューしたいと思います。同席した5人が「これはすごい!」と口を揃えた豪快な肉厚ビジュアルにまず驚かされました。「指を含まない手のひら」ぐらいのサイズです。#例えがきもい
コショウと思われる下味面を上にして焼いていきます。表面が焦げないようにコロコロコロコロ裏返しながら慎重に火を入れていき、
いただきました。もう、とてつもなくうまいです。外はカリっ、中はトロッ。どこかで聞いたことのあるありきたりでくだらない最高の食感がタン本来の旨味を増幅させています。いやあ、これはうまいです。「タンがおいしい焼肉店ランキング教えて」といわれたら『味園』さんを少なくとも3位には入れると思います。
飲めるハラミ?
「あれ、これってハラミですか?」と思わず聞いてしまいました。なぜならトロトロのビジュアルがハラミとは思えなかったから。これで食感がトロトロじゃなかったら詐欺で訴えられても仕方ないと思ってしまうくらいビジュアルがトロトロなんです。
で、結果はどうだったかというと。あ、ハラミはタンとは違ってコロコロしてはいけません。根拠はありませんが、片面をじっくり焼いてから裏返したほうが余すことなく旨みを楽しめる感覚があります。で、結果はどうだったかというと。
トロトロでしたね〜。東京には「飲めるロース」と呼ばれるお肉を提供しているお店がありますが『味園』さんのハラミは「飲めるハラミ」と呼んでもいいのではないでしょうか。いや、それはさすがに言い過ぎか。なんにせよ、トロトロ食感が特徴のハラミはめちゃくちゃうまかったです。
燦然とかがやく上ロース
美しいですね。
整列させたらその輝きはさらに増します。
これ以上サシが多かったら脂っこい。これよりもサシが少なかったらパサパサ。サシと赤身のバランスが絶妙すぎる上ロースは最高でした。口に入れると、一瞬、ほんの一瞬だけ脂がひろがり、後を追うように強み赤身の旨みがひろがります。最高でした。
おもわず白飯いっちゃいました。
肉の波状攻撃
タレタン
ほかにもおいしいお肉がたくさんありました。ざざっと紹介します。
上ミノ
牛すじポン酢
牛タンカレー
安い。安すぎる。
約5,500
脱帽です。これだけおいしくて、これだけたのしくて、この値段。お酒を飲んで、ですからね。言うことありません。大好きです。
近くのお店は?
『味園』から近いおいしいお店。
似ているお店は?
『味園』に似ているおいしい焼肉店。
予約する
大阪の焼肉の本場といえば生野区や南大阪があげられますが、ここ江坂をはじめとする北大阪にも隠れた名店が多いのではないかと最近思います。もっともっと開拓したい。これからが楽しみになりました。それもこれも『味園』のおかげ。みなさま、いますぐ予約です。
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