・営業時間:17:30〜24:00
・北新地駅から徒歩約5分
・予算:¥5,000〜¥10,000
・休み:土.日.祝
寒い季節、無性に食べたくなるのがおでん。そんな冬の風物詩を上品な空間で味わえる「五鉄」さんにお邪魔してきました。北新地にありながらどこか下町のような雰囲気を持っていて、仕事終わりのサラリーマンがこぞって足を運ぶといいます。名店が立ち並ぶ北新地で20年以上も営業されているお店。長きに渡り愛される理由を、舌で感じてきました。
店舗情報
外観
北新地駅から歩くこと5分。アバンザビルの東側、「五鉄」と書かれた木の看板が目印だ。懐かしさを感じる外観は、派手なお店が多いエリアで異彩を放っている。
内観
重厚な扉を開けると美味しそうな出汁の香りが飛び込んできた。L字カウンター12席のみと、こじんまりとした作り。オシャレに着飾るわけでもなく、カジュアルすぎるわけでもない。隣席と近いため気になる人がいるかもしれないが、庶民的な風情があり、私は好きだ。
お料理
天然鮮魚造り
とろける口当たりの中トロをはじめ、どれも新鮮で美味しい。細かく擦られたワサビがアクセントになり、旨味を後押し。
中トロのあぶりポン酢
中トロを炙るなんてもったいない!
なんて思った自分を恥じている。炙るからこそ生まれるふんわりとした甘さが忘れられない。と思えば、中身はしっかりレアで、トロけるような中トロ本来の良さも残っている。
馬刺しとタテガミ
2つ重ねてしょうが醤油で。たてがみの脂を刺しが絶妙に中和。お酒が進む。
おでん盛り合わせ
京風おでんらしい、あっさり薄味の出汁が、具1つ1つにしっかり染み込んでいる。出汁は全て飲み干してしまった。人数や満腹具合に合わせたサイズで提供してくれる。来店したならばまず、注文すべきメニューだ。
カキのおでん
大将におススメされて注文。これは激ウマ。牡蠣のエキスが風味豊かな出汁に溶け込んでおり、火の入れ具合もバッチリで、わずかな磯の香りが旨味を後押し。他では食べられない貴重な一品。ぜひ、味わってほしい。
心(タレ)
ここから焼き鳥へ。心は、ぎっしり刺すことで旨味が凝縮されている。1キロから2~3本分しかとれない希少串は、やはり、クセになる。タレで頂くのをおススメ。
つくね(タレ)
経験したことがないほどふわっふわで驚かされた。焼き加減がベストで、香ばしいけど鶏の旨味を邪魔していない。時々感じるコリっとしたり食感も印象深い。
うずら
適度な炙りによる香ばしさが◎
おでんと焼き鳥がメインのお店だが、その他のメニューも絶品揃い。紹介した海鮮系はもちろんのこと、牛肉の希少部位ステーキも人気だという。1度だけの来店では、その魅力を味わいきれないだろう。
お酒
日本酒、焼酎のレパートリーが豊富で、メニューに載っていない銘柄もたくさんある。おススメでお願いすると、注文した料理に合うモノをペアリングしてくれる。
泰明
印象的だった1杯はこちらの麦焼酎『泰明』。少し焦げたような香ばしさが特徴で、ロックからお湯割りまで、楽しみ方は幅広い。私は水割りでいただいたところ、氷が溶け始めた時の風味は秀逸だった。
予算
💰約¥12,000💰(2人あたり)
ほかに焼き鳥数本、生ビール2杯、焼酎水割り2杯、梅酒3杯でこの値段。2軒目の予定があり、満腹まで食べていないとはいえ、立地と料理のクオリティを考えれば相当リーズナブルです。1人¥10,000を超えることは滅多に無いのでは、と思います。
感想
カウンターのお店では、過剰に話しかけてくる店員さんや、逆に、無愛想で緊張感が張り詰めちゃうお店があったりするけど、「五鉄」さんは違います。
「要望は聞くので気軽におっしゃってください!」。というような、助かる言葉をかけてくれる一方で、空気を邪魔しない配慮もしてくださる。気持ち良い、最高の接客でした。
北新地で20年以上も愛され続ける理由は、料理の質だけじゃないことが分かりました。全てをおいて、お客様に満足してもらいたい-。そんな、お店の想いを感じた私は、すっかりファンになってしまいました。
根強い人気がある上に12席のみですから、予約を取るのは容易ではありません。が、とりあえず一度、足を運んでいただきたい。心からそう思うお店でした^_^
五鉄 (居酒屋 / 北新地駅、大江橋駅、西梅田駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.9
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