ビズネス街、オフィス街のイメージが強い本町。その昔、江戸幕府が税を免除するなどの政策をとったことから「天下の台所」と呼ばれるようになった大阪の、商業の中心地だったそうです。オリックスや竹中工務店、日本ハムといった有名企業の本社があるのもその名残だという説が。今回はそんな歴史のある本町エリアに2020年9月にオープンした『大衆焼肉 瓜一』に行ってきました。
本町駅 徒歩3分
想定予算¥3,000〜¥6,000
定休日:日曜日、営業時間18:00〜5:00
お席:カウンター6席、テーブル20席

逆境から生まれた本町の大衆焼肉

昨年まで大将は別の焼肉店の店長として働いていましたが、コロナウイルスの影響で経営元が破綻。それをきっかけに独立を決断し、立ち上げたのが本町駅徒歩3分の『大衆焼肉 瓜一』です。早い時間に閉店するお店が多いなかで朝まで営業、アルコール提供アリ。外食に飢えた幅広い層から人気を集めています。

コロナ禍に誕生したからか、お席同士が離れていたり、タブレット端末での注文方式がとられていたりと、ソーシャルディスタンスがなされた内装でした。カウンター6席とテーブルが20席。丸テーブルがあるのが印象的でしたね。
溶かしバターにくぐらせる塩タン
名物タンバター

¥690
「とりあえず生で」と同じぐらい定着している「とりあえずタンで」をこの日も発動しました。今回の記事でみなさんにオススメしたいのがこのタンです。とにかくタンです。瓜一さんに行ったら絶対に注文してほしいです。

にんにく、塩こしょう、ごま油(?)で味付けされた美しいタンを丁寧に焼いていきます。これくらいの薄さであればミディアムレアでいただくのがぼくのポリシー。お肉が汗をかいてきたところで裏返します。

レモンをつけていただきます…ではありません。メニューの名前を思い出していただきたい。そう。「溶かしバター」です。

お肉と同時に火を通しておいて、焼き上がったタンをくぐらせていただきました。

まず、タンそのものの質が高い。特有の歯応えを楽しんでいる最中に肉汁と旨味が待ってました!と言わんばかりに飛び出してくるんです。その美食体験を彩るのがバターです。「コク」という、焼肉にはない旨味を与えてくれる魔法の調味料。いやー。うまかった。

上タン

¥630
同じタンを今度はタレで。飛び出してくる肉汁と旨味に「タレ」という楽しみが加わっています。こちらもうまかった。さいきんは、タン=塩という方程式を崩すお店が増えてきています。個人的にこの流れは大歓迎。うまいんですよね。タレタンも。
脇役に甘んじない刺しメニュー
ハツ刺し

見るからに美しい、もはやピンクがかっている新鮮なハツ刺しです。おいしいのでオススメ。
センマイ刺し
臭みが丁寧に取り除かれたセンマイ刺し。風味も食感も味付けも文句なし。うまいです。
その他の焼肉メニュー



タン以外の焼肉メニューはぼくの口には合わなかったかなあ、という印象です。人それぞれ好みがあるので個人の感想と捉えていただければと思います。ただ、タンはめちゃくちゃ好きでした(しつこい)。
1人あたり5000円前後
約15,000(3人)
3人で10杯ほど飲んでこの値段。タンを何回も追加注文したことを考えればリーズナブルと言えるのではないでしょうか。
予約する
平日だったこともあり、周りにはサラリーマングループの姿がありました。お手頃価格で飲み食いできるのでビジネス街との相性がいいのかな。そこまで見越してオープンされたのかもしれませんね。皆さまもぜひ。
大衆焼肉 瓜一 (焼肉 / 本町駅、堺筋本町駅、肥後橋駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.4
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