藤原道真がたちよった際に名付けたといわれている「福島」の地名。平安時代の貴族であり、右大臣であり、百人一首や古今和歌集に作品が掲載されるほどのクリエイターでもあるあの藤原道真です。それから1000年以上の時を経て、いまでは大衆店から高級店、若者向けのおしゃれなお店までがそろう人気の飲食街となりました。
しかし、梅田や北新地とおなじく、都心でありながらおいしい焼肉店がなぜかすくない印象です。ぼくが無知なだけなのか、それとも盛んな地域(鶴橋や南大阪)から離れているからなのか、詳細は不明ですが、この地域で名を馳せた焼肉店をあまり知りません。そんな福島でぼくがこころからオススメするのが、今回ご紹介する『炭火焼肉ここから屋』です。
阪神福島駅 徒歩1分
想定予算¥5,000〜¥8,000
定休日:火曜日、営業時間17:00〜
お席:テーブル、ほりごたつ計26席
セレブにも愛される大阪福島の大衆焼肉
にぎやかなJR福島駅前からすこしはなれた場所にあります。最寄りは阪神福島駅。細い路地をすすむと見えてくる黒いファザードが目印です。
今回おじゃましたほりごたつ席は4人びっしり座ってものんびりできる広さです。お子さん連れのお客様も心置きなく楽しまれていました。壁には各界の著名人のサインがびっしり。舌の肥えたセレブたちにも愛されていることがわかります。
またたく間に胃に吸い込まれるタン
おそらくスライサーでカットされた塩タンからスタート。「一枚一枚ていねいにカッティングしたほうがうまい」という通説を否定はしませんが、サイズが均一になるスライサーカットには「食べやすい」という価値がある。いちいち「どれくらい口を開けようか」とか「ハサミを使ったほうがいいかな?」なんて考える必要がありません。ただただ味と向き合い、楽しむだけでいいんです。
端がすこし縮んできたあたりで裏返し、
ネギを乗せたらすぐに口に運んでください。片面がレアなほうがとろける食感が増しておいしいんです。シャキシャキネギとプリプリタンとドバドバ肉汁が口の中でコラボレーションし、絶妙なバランスをたもったまま胃袋に向かっていきます。これが美食体験というものなのでしょう。うまい。
ツラミと分からなくなるツラミ
目をうばわれる鮮やかな盛り合わせから紹介するのはツラミです。
あれ、これがツラミだったかな?と戸惑ってしまいます。なぜなら火を入れたときの肉汁の量がツラミのそれじゃないからです。わきあがる食欲を我慢しながら…。
両端がちぢまってくるまでじっくり待っていただきます。「もっと噛め」「もっと噛め」といわんばかりに噛むたびに肉汁があふれでてきます。うまい。
さすがの女王様
最後に紹介する焼肉メニューは肉の女王といわれるヒレ。
外側だけ焦げてしまわないよう、コロコロひっくり返しながら慎重に火を入れていきます。頃合いがきたらワサビを乗せていただきます。
肉の王様といわれるサーロインが脂のうまみを楽しむ部位なら、女王のヒレはお肉自体のうまみを楽しむ部位です。サッパリしているのにジューシー。感覚がおかしくなってしまいそうなうまみはあいかわらず圧巻でした。
焼肉のシメに革命が起きた
『ここから屋』にいくなら絶対に注文してほしいメニューです。どのように食べるのか。どのようにおいしいのか。あなたのその舌でぜひ体感してください。あえてレビューはしないでおきます。
安い
約20,000(3人)
焼肉で1人あたり7000円弱が高いとみるか、安いとみるか。ぼくは、安すぎておどろきました。このクオリティですからね。
近くのお店は
『ここから屋』近くにあるおいしいお店。
似ているお店は
『ここから屋』に似ているおいしいお店。
予約する
このお店を起点に福島が焼肉激戦区に…。なんて未来を願って終わります。最後まで読んでくださりありがとうございました。ぜひ、いますぐ予約を。
ここから屋 (焼肉 / 新福島駅、福島駅、中之島駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.8
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