・営業時間(平)18:00〜23:00(土)17:00〜23:00.(日)17:00〜22:00
・天神橋筋六丁目駅から徒歩約3分
・予算:¥5,000〜7,000
・休み:月.第3火曜日.夏季休暇あり
大阪唯一の黒毛和牛、なにわ黒牛を思う存分楽しめる『ろうす亭 茂』。上質なお肉の味に加えて、心温まるストーリーが詰まったお店です。市場に出回らない希少な和牛だけに相当な出費を覚悟していましたが、1万円以内でお腹いっぱい食べられる価格帯。全てを兼ね備えた焼肉店の魅力を、お届けします。
店舗情報
外観
天神橋筋六丁目駅から南西へ歩くこと約3分。古民家が立ち並ぶ野路にひっそりと構えている。このエリアでは多い、古民家をリノベーションして作られたお店で、どこかレトロな雰囲気を醸し出している。
内観
無煙ロースター完備。1階はカウンター7席(禁煙)、テーブル3卓。2階はテーブル4卓で、計20名まで入れる。個室もあって貸切も可能。デートや女子会にも使えるようなスタイリッシュな作りが特徴だ。
お料理
白菜キムチ
しっかりピリ辛。ご飯が欲しくなるほど。
ナムル盛り合わせ
もやし、ゼンマイ、大根、青菜の4種類。ごま油がしっかり効いていて、香ばしい。
生センマイ
プルプルした食感の中に、センマイらしい歯ごたえがしっかり残っている。比較的細かく切られていて、少しずつ食べることができる。臭みが一切、無いことから下処理の丁寧さが伝わってくる。コチュジャンダレで。
厚切り上塩タン
思わず見惚れてしまいそうなビジュアル。分厚いのだが、隠し包丁のおかげで食べやすくなっているのがありがたい。厚切りタン特有のザクザクした食感と、噛むたびに口の中に広がる旨味がたまらない。
〝よく焼き〟がおススメだ。
上ロース、上クリ、ウデ
1つ1つ解説します。
上ロース
霜降りがバッチリ入っており、焼くと脂がしたたり落ちてファイヤー。「脂っこいのかな…?」と思ったけど、じゅわ!っと広がる脂は濃厚なのにサッパリしていて重たくない。
良質な和牛の条件には「甘くてサッパリした脂」が挙げられる。その代名詞のような上ロース。何が何でも食べていただきたい。
上クリ
ヘルシーなクリの中で、適度に脂が乗った部位だけを切り取っている。特有の噛みごたえがありながら、霜降りっぽいジューシーさを兼ね備えていて、新感覚の美味さだ。
ウデ
しっかりとした歯ごたえで、噛めば噛むほど赤身の旨味が染み出してくる。クセになる食感は、酒呑み好みだ。
牛テールカレー
じっくり煮込まれたルーに、同じくじっくり煮込まれたテールが溶け込んで、濃厚な味わいを実現している。冷麺やビビンバも良いけど、「シメにカレー」もアリだ。
今回食べられなかったホルモン類のレベルも相当、高いそう。シマチョウ、ハート、上ミノといったそそるメニューが揃っていた。次回、お邪魔した時にいただきたいと思う。
予算
💰約¥11,000💰
生ビール4杯、グラスワイン(赤)2杯でこの値段。このあと2軒目を予定しており控えめに食べたので、ガッツリ飲み食いすれば、もう少し高くなると思います。
とはいえ、1人1万円を超えることはそう無いと思います。あれだけ上質な和牛がこの価格帯なら、リーズナブルと言えるのではないでしょうか。
食材
なにわ黒牛は、メス牛100%、さらに、出荷まで通常25ヶ月のところ、30ヶ月以上の長期肥育をおこなってから出荷されます。
稲わら、麦、とうもろこしといったこだわりの飼料と、ストレスのない環境で育てられたお肉は非常に良質。濃厚ながらサッパリ甘い脂には、作り手の創意工夫が詰まっているのです。
大阪・阪南市にある『松田牧場』で肥育されたなにわ黒牛を、枝肉ごと仕入れているため、全ての部位を食べることができます。月5頭しか出荷されず、市場に出回ることのない、希少価値の高いお肉です。
感想
16年前の2003年に、自分たちの手で一から作り上げられたそうです(トイレに貼ってあったから思わず激写)。店内外から感じられた、どこか懐かしく温かい雰囲気の理由はこれでしょう。接客も非常に丁寧で、帰路につく頃には自然と笑顔にさせられていました。
日本酒、ワインなどお酒の種類も豊富。あらゆる面で満足できる理由が隅々まで散りばめられていました。
最後に繰り返しますが、「上ロース」は本当にうまかった。サッパリした甘い脂は忘れられません…。
肉匠 ろうす亭 (焼肉 / 天神橋筋六丁目駅、中崎町駅、天満駅)
夜総合点★★★★☆ 4.0
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