美味しいは簡単じゃない
何をしているときが一番幸せ?と聞かれれば「美味しいモノ食ってるとき!」と2秒で答える。美味しいという感情によって穏やかな気持ちになり、笑顔になり、話が弾み、人に優しくできる。魔法のようだ。
ただ、こんなにも「美味しい」に魅了され始めたのはここ1年の話。それ以前も美味しいモノは食べていた(数は少ない)けど、ここまで影響されることはなかった。なぜか?
考え詰めてみると、「美味しいと感じるためには心の豊かさが必要不可欠」。という自分なりの答えにたどり着いた。
社会人になりたての1、2年前。仕事に慣れず、結果を出さなければならないプレッシャーと戦っていたときは、感受性が鈍り、素直な感情表現ができなかった。
嬉しいことがあっても仕事の悩みが頭をよぎり、100%楽しめない。頭の中に、常にネガティヴ感情が居座っている状態だった。
ゆえに、美味しいものを食べた時も、「美味しい!」を100%表現できない。
「高すぎひん?」
「量少なくない?
「オシャレなだけやん!」
どこか、あら探しのような事をしてしまい、素直に感動することができなかった。今思えば、本当に恥ずかしいことだ…。
あれから2年が経ち、仕事が順調に進み、ストレスの少ない生活ができるようになった今、心の底から100%の「美味しい」を味わうことができている。
それは、日常からネガティヴ感情を抱くことが無くなり、心と感受性が豊かになり、物事の「ネガティヴ要素」を見つける悪癖がなくなったからだと思っている。
一般的なサラリーマンだから「高いな」と思うことは当然ある。しかし、「高価だということはそれなりの魅力があるはずで、それを探してみよう」というように、ポジティヴな感情に転換することができている。
つまり、「美味しい」の幅が広がり、深みが出ているというわけだ。
「美味しいと感じるためには心の豊かさが必要不可欠」
素直に美味しいと感じるためには心の豊かさが必要。それ。保つための努力が必要だ。その努力が仕事なのか、家庭環境なのか、勉強なのかは人それぞれ。
共通するのは、「ポジティブな感情を生み出す生きがい」を持っているかどうかだと思う。
私が最も幸せを感じる瞬間は「美味しいモノを食っているとき」。幸せな人生を送るためには、できるだけ長く「美味しい」という感情を味わい続ければ良い。
そのために必要不可欠な「心の豊かさ」を保つ努力は惜しんではいけないと思っている。
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