【野田阪神】『寿司割烹もり』〜大阪・野田で味わう本格江戸前鮨が安すぎてうますぎてビビった日の話~

『寿司割烹 もり』
・野田阪神駅から徒歩約3分
・予算:¥5,000〜¥7,000
・休み:不定休.営業時間:18:00〜24:00

本格江戸前寿司をお手頃価格でいただける「寿司割烹 もり」。関西では珍しい赤酢の効いたシャリは、さっぱりとした口当たりでネタの旨味を最大限引き出します。寡黙な大将が切り盛りするアットホームな空間で、うまい寿司、うまい酒を心ゆくまで味わってきました。

 

店舗情報

外観

野田阪神駅前の交差点から商店街に入り、3分ほど歩いたところの路地を右に入ると見えてくる。周りにお店はほとんど無く、人通りも少ない。ひっそりとした場所に構えている姿は、まさに「隠れ家」だ。

 

内観

L字カウンター8席のみのこじんまりとした店内。着飾ることのない雰囲気で、肩肘張らず過ごすことができる。寡黙な大将が1人で切り盛りしているが、席数が少ないためサービスに支障はない。

 

 

 

おまかせコース…¥4,500

なまこ

メニューはお任せコースのみ。酢の効いたモチモチ食感のなまこでスタートだ。

 

 

サバ&タコ

絶妙に脂の乗ったサバはほどよい歯ごたえがクセになる。ぶつ切りにされたタコは塩で。ぷりぷりコリコリの食感が忘れられない…。

 

タイ

シャリには赤酢が使われていて、黒っぽい色が付いている。関西では珍しい。通常のシャリよりも強い香りが特徴で、まろやかな味わいとパラパラした食感は印象深い。

 

カマス

ほどよい炙りによる香ばしいネタと、口の中でほどけるシャリが絶妙にマッチしている。

 

マグロ

赤身なのに口の中でとろける食感があるのはなぜだろうか…。濃厚な色と同じく深い味わいは、舌に深く刻まれている。

 

 

コハダ

赤酢でキュッと締められているコハダは、青魚特有の風味(臭み)が少なくて食べやすい。苦手な人でも食べられるのでは。

 

車海老

かなり肉厚。プリプリというかピチピチな食感と、赤酢により引き立てられた旨味が口の中を支配する。輝いて見えるほど美しいビジュアルにはテンションが上がる。

 

車海老の頭

車海老の頭は焼いて提供してくれる。香ばしくて、サクサクで、お酒がさらに進む。

 

ウニ

ミョウバンによる臭みや苦味がいっさい無く、むしろ甘い。いくらでも食べられそうだ。

 

ウニの質はお店の価格帯で大きく変わる印象だが、この値段でこのクオリティは驚かずにはいられない。あらかじめかかっている塩が良い味わいを出している。

 

のどぐろ

口に入れたらすぐに無くなってしまうようなとろける食感に、炙りによる香ばしさが加わって相当旨い。脂の乗り具合が絶妙だ。

 

芽ネギ

のどぐろの脂をスッキリ取ってくれる。シャキシャキ食感のネギと、鰹節の相性が良い。

 

カキ

なかなかお目にかかれないカキの寿司。柔らかく、崩れ落ちそうなのだが、身が引き締まっているから崩れない。ハリのある絶妙な食感が印象的。

 

シャコ

かみ応え抜群の食感と深みのある味わいが絶妙にマッチ。

 

アナゴ

シャリを覆い尽くすほど大きな穴子を塩でいただく。肉厚ながらフワッフワな穴子の食感に塩がアクセントを効かせている。タレでしか食べたことがなかったから、初めて味わう美味さであった。

(日によって食べ方は変わるらしい)

 

茶碗蒸し

ゆずの香りにきのこがたっぷり。アツアツでお酒の酔いが少し冷めるほど。冬は茶碗蒸しだが季節によって変わるそうだ。

 

干瓢巻き

柔らかいけど柔らかすぎない。甘いけど甘すぎない。シャクシャクした食感がクセになる。自ら注文することがあまりないメニューなのだが、新鮮でうまかった。

 

お寿司は総じて、女性でも一口で食べられる小ぶりなサイズ。

 

 

日本酒

満寿泉 通

味は控えめながら後にスッと入ってくる旨味が特徴。富山県「桝田酒造」で、なんと明治38年から造られている歴史が詰まったお酒。お寿司の旨味を引き立てる、最高の一杯だ。

 

 

予算

これだけ食べて¥4,500。日本酒含めても6,000とかなりリーズナブルです。大阪や東京の美味しい寿司は1人数万円を優に超えるのが当たり前。そんな中、これだけ上質な江戸前鮨をこの価格で頂けるお店は貴重です。

 

 

食材

なんといってもこの店の特徴は「赤酢」。一般的なシャリに使われる白酢よりも香りが強く、パラパラとした食感を生むのが特徴です。都内の江戸前寿司では頻繁に見かけますが、関西では貴重です。

 

ネタの仕入れは「魚屋さんに任せています」とのこと。全国各地から入ってくる旬の食材は、どれも新鮮で美味しかったです。

 

 

感想

ほとんど会話をしない寡黙な大将ですが、黙々とこなす仕事はすごく丁寧でした。1貫1貫、魂を込めるように握る姿に見入ってしまうこともしばしば。

 

「ネットに疎いので…」と、SNSによる集客はほとんどやっていないそう。ですが、私が来店した22時以降も予約の電話が何度もかかってきていました。

 

特に変わり種はなく一般的なネタを使いながらも、丁寧な仕事ぶりと少しの工夫で美味しく仕上がっています。繰り返しますが、大阪で、この値段で、このクオリティの寿司をいただけるのはものすごく貴重。

 

ぜひ一度、足を運んでいただきたいです^_^

 

寿司割烹 もり寿司 / 海老江駅野田阪神駅野田駅(阪神)
夜総合点★★★★ 4.0

 

 

 

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