1967年に布施市、河内市、枚岡市が合併して誕生した東大阪市は今や大阪市、堺市につぐ府内人口3位の市町村。ラグビーの聖地花園の存在から「ラグビーのまち」と呼ばれているほか、面積に対する工場の割合が全国1位の事実から「ものづくりのまち」とも呼ばれています。
そんな魅力たっぷりの街にラグビーのような力強さと町工場のような技術力を兼ね備えた至極の焼肉店があります。それが吉田駅徒歩25分の『焼肉まっちゃん』。タクシーの運転手さんの「いい店に目つけたなぁ兄ちゃん」という声が、大きかった期待をさらに膨らませてくれました。
・吉田駅 徒歩25分
・想定予算¥5,000〜¥7,000
・定休日:木曜日、営業時間17:00〜
・お席:カウンター、テーブル、座敷18席
東大阪の至極焼肉
ジンギスカンの鉄板とまでは言いませんが、中心を頂点に斜面になっているパターン。余計な脂が外側に流れるようになっています。
焼肉界をゆるがすかもしれない極上タン
タンを注文してまず最初に出てきたのはレモンが添えられた大量のネギ。期待が膨らみます。そして、真打登場。
厚切り、薄切り、どちらに当てはまるのかわからないビジュアルの豪快なタンが運ばれてきました。いや、薄切りは薄切りなのですが、一枚一枚がキングサイズすぎて軽々しく「薄切り」と表現していいのかどうか迷います。
両面にかる〜く火を通し、
タレ焼肉で米を巻くかのようにネギを巻いていただきました。たまらなくうまいです。口に入れた瞬間にあふれでる肉汁、さわぎだす旨味、それらを後押しするネギの香ばしさ、惚れ惚れする食感。パーフェクトです。あなたのタンの概念がくつがえること間違いなし。ぜひ食らいついてもらいたい。
こんなユッケは初めてだ
タンの衝撃がおさまらないうちに運ばれてきたのはユッケ風でございます。こんなにもサシの入ったユッケを見たことがありません。どこの部位なのか聞いておけばよかったです…。タレと卵黄の海にダイブさせて間髪入れず口の中へ。おいしくないわけがありません。
そしてこちらも初めて「ミノさし」
熱湯に通したあと冷水につける「湯引き」かと思いきや、紛れもなく刺身でした。焼いて食べたときの歯応えに「トロトロ食感」がプラスされた、なんともふしぎな歯応えに心を打たれます。刺身なのに臭くないのはいい牛を使っている証でしょう。
ヒレ肉と勘違いする上ハラミ
カタチが良くないのが逆にそそられます。見た目を重視するのではなく、本当にうまい場所を厳選してくれたんだろうなということが伝わってくるからです。
赤身なのに脂身のように融点が低い。ちょっと目を離したらいなくなってしまいそう。子供を見守るような目でやさしく丁寧に火を入れていきました。
歯がスッと入っていくにもかかわらずカタチは全く崩れない。歯に、舌に、味覚に最後までよりそってくれる感動レベルのハラミを食べられるのは『まっちゃん』の特権でしょう。
主役を奪おうとする水ナス
備え付けの野菜をおかわりしたのは初めてな気がします。焼いてもいいけど、その水々しさと甘味を堪能するならそのままでぜひ。お口直しどころか主役に躍り出るんじゃないかというくらいの旨みを感じることができます。
ほかのメニューを写真で紹介
希少部位(二の腕、クリ、イチボ)
ハラミ
ビビンバ
倍の値段でも来たい
約7,000
塩タン1500円。上ハラミ2000円。これを見て割高に感じるひともいるかもしれませんが、一度食べてみてほしいです。「高い」どころか「安い」と思わず口にしてしまうかもしれませんよ。
似ているお店は
『焼肉まっちゃん』に似ているお店。
予約する
最寄りの吉田駅は大阪駅から乗り継いで30分。『まっちゃん』はそこからさらに25分歩いていかなければ辿り着きません。都心住まいのひとからすればアクセスは悪いかもしれませんが、そんなことは全く気にならなくなる美食体験がここにはあります。ぜひ。
まっちゃん (焼肉 / 吉田駅、住道駅、新石切駅)
夜総合点★★★★☆ 4.2
コメントを残す