【阿波座】『きち蔵』～他の追随を許さない大阪焼鳥の王者登場。満足度は計り知れない～

あまりの美味さにビックリする。毎日のように食べ歩いているとそんな瞬間に出会います。ここ「きち蔵」の焼き鳥がまさにそれ。圧倒的な肉厚さと絶妙な焼き加減は、生半可な覚悟で食べては失礼なほどにたくさんの魅力が詰まっています。ここに行かずして焼鳥は語れない。そう思わせてくれた名店の魅力をご紹介します。

店舗情報

外観

阿波座駅から５分ほど歩くと見えてくる外観は、ザ・スタイリッシュ。焼鳥屋に見えないオシャレさを感じます。

内観

カウンター席に座るとこの光景が飛び込んできます。写真で伝えきれないのですが、１本１本が驚くほど大ぶり。入店した時点で、楽しみが何倍にも膨れあがります…。

Ｌ字カウンター１０席と４人がけテーブルが２つあります。決して広くない厨房では３人の店員さんがフル回転。忙しいなかでも仕事はとても丁寧で、上品な空気が作り出されています。

お料理

手作り豆腐

お通し

うっすら塩味のクリーミーな豆腐からスタートです。温かいのが良い。

名古屋コーチン霜降り&鶏わさ

霜降り￥780、鶏わさ￥700(ささみ、もも、むね、ずり、鶏わさ)

ムチムチ食感の刺身をわさび醤油で頂きます。軽く湯引きされているから身がキュッと引き締まっていて美味しい。「鶏わさ」は大ぶりで、特に印象的でした。

おすすめ５串…¥1,100

串は１本￥２２０～。今回はおすすめ５串コースをチョイス。

つくね

ぎっしり詰まった身の中に軟骨が入っていて、フワフワ食感とコリコリ食感を同時に味わえる１本です。仕込みに相当な手間がかかっているでしょう。美味い。

皮

皮なのに厚みがある。パリパリした表面をかみ切ると、旨味の詰まった脂が飛び出してきます。おつまみ感覚で食べるのが一般的な部位ですが、その概念を変えちゃうような1本。

おたふく

なかなか味わえない希少部位

食道の周辺にある「リンパ」のこと。外は肝のようなクリーミーさがあり、中にはガッツリお肉が潜んでいます。初めて食べた私に新しい旨味を体験させてくれました。食べられるお店は少ないかなりの希少部位です。

ずり

サクサク食感がありながら、固すぎず、ほどよい噛み応え。塩加減も抜群ですね。

せせり

至極

巻き付いているかのごとく串に刺さっている「せせり」。肉肉しいブリブリ食感は感動するほど美味かった…。最も記憶に残っている１本で、何がなんでも注文していただきたいです。

————-コースここまで————-

背肝

￥250

こちらもあり得ないほど肉厚です。むにゅっとしたクリーミーな食感がたまらず、お酒がガンガン進んじゃいます。

調味料

塩焼き用のレモン.和歌山県産の山椒

濃厚な自家製タレでいただくのが基本ですが、塩焼きにはこちらも。

玉子サンド

￥800

焼鳥屋に玉子サンド！？と気になったので注文しました。コンガリ焼けたバンズに具がぎっしり詰まっていて美味しかったです。シメでチョイスするのもアリかと。

焼鳥丼

￥700

つくね、もも、せせり等、たくさんの部位が豪快に乗っています。鶏肉が美味しいのはもちろん、お米は立っていて存在感抜群。細部までこだわりを感じられるシメメニューです。

予算

💰約¥11,000💰

1人あたり1万円だとしても納得できるクオリティ。ですからこの価格に心の底から驚きました。串は1本¥220〜。説明したように、1つ1つのサイズが大きいので5串コースでも満足できるほどのボリューム感です。

食材

大和肉鶏、阿波尾鶏、淡海地鶏、名古屋コーチンなどなど、全国各地のブランド地鶏を使用されています。

素材の質はもちろんのこと、地鶏を良さを最大限に引きだす焼きの技術が秀逸。肉汁を閉じ込めた絶妙な焼き加減が、圧倒的な美食体験を可能にするのです。

感想

弾力とか、肉厚とか、そういった言葉は「きち蔵」のために存在するのではないでしょうか。そう思ってしまうほど、１串１串の満足感がズバ抜けていました。

「大阪の焼き鳥で一番のオススメは？」と聞かれれば反射的に「きち蔵」の名が出てきます。舌に、脳に、その魅力が焼き印のごとく深々と刻まれているのです。

それでいて雰囲気は上品で、接客もめちゃくちゃ丁寧と言うことなし。予約を取るのは容易ではないけど、無理してでも足を運んでみて欲しい。感動しない人などいないはずです。

炭火焼鳥 きち蔵 （焼き鳥 / 阿波座駅、西長堀駅、西大橋駅）
夜総合点★★★★☆ 4.5